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牛乳アレルギーについて

乳児期に初めて飲ませた人工乳や、離乳食で初めて摂取したヨーグルトなどで発症することが多く、学童期以降での発症はまれです。

卵と比較して、加熱によるアレルゲンの変化が起きにくく患者数に対し重症者の割合が多い点が異なります。

加工品の食パン・菓子パンなどの牛乳は、一緒に入っている小麦蛋白の特性によりアレルゲン性の低下が起きることが知られています。

最重症患者(数滴でアナフィラキシーに至ってしまうような患者さん)を除き、ほとんどの方では少量からの食事指導を行うことで治療を行うことができます。

完全除去だと非常に複数の食品の制限がかかってしまいますが、5~10mL程度の牛乳が安全に摂取できることが確認できれば、バターや食パンなど一部の制限解除を行うことができます。

※『乳糖』にもごく微量な牛乳アレルゲンが混入していますが、この微量アレルゲンが問題になるのはまれに存在する最重症患者さんに限定されます。ほとんどの牛乳アレルギー患者さんは乳糖を含む加工品摂取は可能です。

※長期の牛乳摂取制限は慢性的なカルシウム不足につながる場合があります。低身長や骨粗しょう症のリスクにもなるので、当院ではカルシウムの補充についても指導しています。